数学(算数)を使わない方法 (作図による方法)
月の位置によって月と地球の影の大きさが変わるという原理図(下図)にそって 作図しましょう。
(1) グラフ用紙に書くと便利でしょう。
(2) 上の図のように、高さが14cmで底辺が1.27cmの横倒しの三角形を書きます。 これは、地球の影をあらわしています。
1.27cmのたて線をは直径12700kmの地球をあらわします。 たて方向の1cmは1万kmを縮小したものです。 点Pは地球の影のなくなる所です。14cmは地球から点Pまでの140万km に対応しています。 よこ方向の1cmは10万kmをあらわします。
(3) 図の黄色い三角形のように、地球の影の三角形と左右がひっくり返った三角形を作ってください。 二つの三角形の、頂角 は同じですね。 頂点Qは地球の位置です。この三角形は月の大きさと距離の関係を示しています。
(4) 月までの距離を予想して、赤いたて線のように、仮に線を引いてみて下さい。
ア の位置で月の直径が、イ の位置で地球の影の直径 が それぞれわかります。 (太い赤線の長さです)
地球の影の大きさは月の直径の何倍になっていますか。
赤いたて線の位置を調節して、自分のスケッチと合うようにして、 月までの距離と月の直径を求めてみましょう。
ただし、 たて方向の1cmは1万km、 よこ方向の1cmは10万kmをあらわします。
ここまで説明すると、中には作図しなくても比例計算で 計算しちゃう人もおいででしょう。
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「月食を楽しもう」は2000年6月に公開された記事を編集・再構成したものです