月食の観測の仕方
月食の観測の仕方にも、いろいろあります。
ただ、肉眼で眺めるだけでも月が欠けているのがよくわかります。
でも、それだけでは満足しないという人のために、
月食観測の仕方を紹介します。
以下の記事は2000/07/15の月食における時刻、欠け具合です。月食の時刻や欠け方は毎回異なります
☆1 とりあえず見てみる。
肉眼でも十分欠けているのがわかります。
少しだけ見てみたい場合、22:20頃が月が一番大きく欠けるころです。
月が暗くなるに連れて、回りの星々がはっきりと見えるようになってくるのも見物です。
☆2 望遠鏡や双眼鏡で覗いてみる。
月は見た目が大きいので、倍率の低い小さなものでも大丈夫です。
むしろ倍率の大きいものでは、月全体が見えないので適していません。
☆3 欠け具合をスケッチしてみる
月を眺めて、絵を書いてみるなんてどうでしょう??うさぎや女のこに加えて、
地球照(地球の影)も見えます。また、その絵からあることがわかります。
☆4 写真に撮ってみる
記念撮影のつもりで気軽に撮ってみても良いでしょう。
できれば三脚付きのカメラが望ましいのですが、望遠用のインスタントカメラでも
ちゃんと月の写真を撮ることができます。ただし半分以上欠けると、撮影は難しくなります。
インスタント以外のカメラを使う場合は、なるべく感度の良い(ISO:400~800)
フィルムを使いましょう。好きな時に撮るのもいいし、ある周期で連続的に撮影し、
比較してみても良いでしょう。例えば10分間隔で撮ると、月食の始めから終わりまでの
4時間の間に24枚フィルムを一本撮り終えます。また、ストロボのように多重露出できるカメラが
あると、もっと面白いでしょう。皆既中の月をシャッターを数分間開放して撮るのも良いでしょう。
ただし、三脚とレリーズが必要です。また、デジカメでも半分欠けるくらいまでは撮影が可能でしょう。
☆5 ビデオに撮ってみる
ビデオに撮ると、当然の事ながら月食の時間変化がわかります。
再現、編集、ダビングが容易で音声まで入れられちゃいます。
可能なら手動で明るさや焦点距離を変えて、月の欠け具合や明るさに合わせて
調節するのが良いでしょう。半影状態では返 って眼視よりもはっきりと見ることができます。
また、月食はとても明るい普段の満月の状態から始まって皆既食まで、明るさが10万倍くらい
変化し、極度に明るさが違うので、月が暗くなるに連れて撮影は難しくなるでしょう。
☆6 スケッチや写真などから、地球から月までの距離や月の大きさを求める。
たった一枚のスケッチか写真で月の欠け具合を記録することによって、
求めることができます。詳しくは、”たった一枚の月食スケッチから月までの距離を知る方法”。
☆7 どちらから側から欠けるか、地球の陰が映ったことでどのように月の色が変わって見えるのかなどを観察してみる。
このようにさまざまな観測の仕方があります。
めったに無い皆既月食の良いチャンスですから、楽しく月食を観測しましょう!